【リバース1999】主要キャラの元ネタ・モチーフ考察
リバース:1999に登場する主要キャラクターの元ネタを調べてみました。
考察なので確定ではありませんし、私自身芸術方面の造詣は無に等しいのでもし有力な元ネタをご存じの方がおりましたらコメントで教えて頂けると幸いです。
それでは、参考程度にご覧ください。
※キャラが多いので随時調査・追加していきます
1章~2章
ソネット
神秘学家の芸術作品。20世紀に、計16年間展示された。展示開始日は1月10日、冬。展示場所:聖パブロフ財団の外部視察団にて展示された。 |
恐らく元ネタは「Cien Sonetos de Amor」
1959年にパブロ・ネルーダによって書かれたソネット集です。
書かれた年代や、ソネットの所属する「パブロフ財団」の名前が作者に酷似していること、ソネットの使用する武器がガラスペンと言葉という事からも元ネタの確率が高いと思われます。
ちなみにソネット(sonnet)とはヨーロッパ叙事詩の形式らしいです。造詣が深くないので引用で失礼。
ヨーロッパ叙情詩の一形式。 13世紀イタリアに始まり、14行からなる。 四・四・三・三、または四・四・四・二の行構成をとり、脚韻をふむ。 14行詩。
コトバンクより
レグルス
神秘学家の芸術作品。20世紀半ばから、計15年間展示された。展示開始日は8月15日、夏。展示場所:グレートブリテン及びアイルランド連合王国のグレーター・ロンドンにて初公開され、後に世界中で展示された。 |
レグルスについては確実にコレといった説を見つけられませんでしたが、現状だと元ネタはそのまま「レグルス(regulus)」、1828~29年にジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーによって制作された絵画が元ネタかと思われます。
ゲーム内の展示年代は20世紀半ばとなっていますが、絵画は19世紀のものなのでやや。
ただし展示された場所はロンドンのテート・ブリテン、ゲーム内だとグレーター・ロンドンになっており場所が酷似していること、また絵画のポイントとなっている陽光が太陽→ゲーム内の属性「星」と通ずる部分があることから、可能性は高そうと考えています。
ちなみに絵画の元ネタにもなっているレグルスは星の名前や将軍の名前など、色々と意味があるらしいです。
レグルス (Regulus) は、ラテン語で「(小さな)王」という意味である。 これは元々、シュメールやバビロニアに起源を持つギリシャ語で「(小さな)王」を意味する Βασιλισκος に由来する。 古代ローマではギリシャに倣って「王の星」を意味する stella regia と呼んだ。
Wikipedia
マルクス・アティリウス・レグルス (ラテン語: Marcus Atilius Regulus、おそらく紀元前307年以前 – 紀元前250年)は、共和政ローマ時代の政治家、将軍。紀元前267年と256年には執政官を務めた[1]。
Wikipedia
APPLe
意識覚醒者の芸術作品。20世紀60年代に展示された。展示年数不明。展示開始日は1月4日、冬。展示場所:グレートブリテン及びアイルランド連合王国のリンカーンシャー州にて展示さた。 |
パッと見て禁断の果実だろと思ったんですが、よく調べるとニュートンのリンゴっぽいです。
仮に禁断の果実だとするとあまりに年代が古すぎるし、それに関連する展示も見当たりません。
ニュートン自身も1960年代ではないんですが、ニュートンのリンゴの木と考えると以下の点で一致します。
- ニュートンの生家がリンカンシャー州に存在
- 1964年にイギリス国立物理研究所の裏庭にあったニュートンのリンゴの木の苗木が日本学士院に送られた=展示された
展示年代に関してはややこじつけかもしれませんが、歴史上のりんごに関する部分で一番関連性が高いため高確率でニュートンのリンゴだと思います。
サザビー
神秘学家の芸術作品。20世紀初頭から、計13年間展示された。展示開始日は4月15日、春。展示場所:グレートブリテン及びアイルランド連合王国のシティ・オブ・ウェストミンスターにて展示された。 |
展示物とはちょっと異なりますが、世界最古の国際競売会社「サザビーズ」だと思われます。
ゲーム内設定の展示場所であるシティ・オブ・ウェストミンスターがサザビーズ創設場所と被っている事、ストーリー中に「ロンドンでオークションを営む家」との発言があったことからほぼ確定。
錬金術師の設定はどこから来たのか謎ですが、調べきれてないだけでその部分に関する元ネタがあるかもしれません。
ちなみに現実世界のサザビーズは今もオークション業を営んでいるようで、現地に博物館なんかもあるそうですよ。
サザビーズ(英: Sotheby’s [ˈsʌðəbiz]、NYSE:BID)は、現在も操業する世界最古の国際競売会社。インターネット上でオークションを開催した世界初の美術品オークションカンパニーでもある。ロンドンで創業され、現在はニューヨークに本部を設置している。
Wikipedia
ドルーヴィスⅢ
神秘学家の芸術作品。20世紀初頭から、計20年間展示された。展示開始日は10月23日、秋。展示場所:アメリカ合衆国のワシントンD.C.にて展示されていたが、後にヨーロッパにて保管された。 |
彼女はアメリカ最大級の林業企業である「ウェアーハウザー社」を営む家の娘であることが判明しています。
また名前のドルーヴィス(Druvis)は古代ローマ時代に使われていたガリア語のドルヴィド(Druvid)から派生したもので、日本だとゲームなどで見かけるドルイドと同義な模様。ドルイドも木に関係した要素が多いことからこちらも元ネタの可能性が高いです。
詳しく話すと2章のネタバレになってしまうので語りませんが、彼女が木属性だったり植物を操る攻撃をすることからもドルイドや林業が元ネタとして関係しているようですね。
ウェアーハウザー(英: Weyerhaeuser)は、ワシントン州に本部を置く北アメリカ最大規模の林業、木材加工、販売および製紙などを手がけるアメリカ合衆国の企業。
Wikipedia
※参考:ポストモダン論と文化価値の多様性
ミュオソティス
名前の由来は「勿忘草(ワスレナグサ)」です。
勿忘草の学名がそのままミュオソティス。花言葉は「私を忘れないで(Forget Me Not)」。
上のスクショを見ると分かりますが、ゲーム中だと本来英語名が書かれるはずの部分に花言葉が書かれているのが分かります。エモいねえ。
ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサ(学名:Myosotis scorpioides)の和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ (M. alpestris)、エゾムラサキ (M. sylvatica)、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。季語は春である。
Wikipedia
アルカナ
マヌス・ヴェンデッタのボス、アルカナ。綴りから見てこれはそのまんまタロットカードの「大アルカナ」の可能性が高いんですが、ミュオソティスが花の名前だったのも考えるとムラサキ科アルカナ属の花、といったダブルミーニングの可能性があります。
アルカナはラテン語の「アルカーヌム」から来ており秘密や神秘といった意味を持つため、神秘学家や神秘学といったワードが中心となる本作ではピッタリの名前です。
余談ですが「マヌス・ヴェンデッタ」はイタリア語で再構築の手とのこと。仮面が手の形に見えなくもないですね。
3章
マチルダ
神秘学家の芸術作品。20世紀90年代に、合計14年間展示された。展示開始日は6月22日夏。展示場所:フランス共和国のパリ。その後聖パブロフ財団所属の最前線学校にて活躍した。 |
元ネタは恐らく小惑星の「マティルド」
属性が星ということと、発見場所がフランス、(マティルドの発見は80年代ですが)正式に観測が行われたのが1997年6月で展示年の90年代と合致しています。
ただ占いの方面で合致する情報は見つけられなかったため、もしかするとオリジナル設定かもしれません。
小惑星のマティルドは火星と木星の間にある小惑星帯に存在しているとされており、炭素化合物が多い事から炭鉱の名がついたクレータがいくつも存在しています。日本からは「Ishikari」と名の付いたクレータがあるとか。
マティルド[2] またはマチルダ[3] またはマチルデ[4](253 Mathilde)は小惑星帯に位置する小惑星。1885年11月12日に、ウィーンでヨハン・パリサによって発見された[5]。軌道計算をしたパリ天文台のスタッフ V. A. Lebeuf によって命名された[5]。パリ天文台の副台長を務めていた天文学者モーリス・ローイの妻の名前にちなんだものと考えられている[5]。
1997年6月、(433) エロスへ向かう途中の探査機「NEAR」[注 1]によって観測が行われた。これは原始的なC型小惑星で、探査機が訪れた最初のC型小惑星である。
Wikipedia
リーリャ
神秘学家の芸術作品。20世紀後半から展示された。展示年数は明確ではない。展示開始日は11月14日、秋。展示場所:ソビエト社会主義共和国連邦のモスクワにて展示され、以来ほとんど国内にて保管されている。 |
リーリャの元ネタは旧ソ連の女性エースパイロット「リディア・リトヴァク」だと思われます。ゲーム内でもエースパイロットと紹介されており、捻ったキャラが多い本作には珍しくわりとそのまんまなキャラクターですね。
仲間から「リーリャ・リトヴァク」とも呼ばれていたようで、本作のリーリャという名称もそこから来ているのではないでしょうか。
展示年代が90年代後半とされており、元ネタのリディアは21-43年とズレがありますが、「名前」「エースパイロット」「ロシア(ソ連)」の一致からほぼ間違いないかと。
リディア・ウラジーミロヴナ・リトヴァク(ロシア語: Лидия Владимировна Литвяк, 英語: Lydia Vladimirovna Litvyak, 1921年8月18日 – 1943年8月1日)は、第二次大戦中のソ連空軍の女性パイロット。エカテリーナ・ブダノワとともに、史上2人しかいない女性エース・パイロットの1人である。
Wikipedia
撃墜数について公式な記録はなく、個人スコアは12(一方でスコアを11や13だとする意見もある)[1][2][3][4]。協同スコアも2とするもの、4とするものがある[5][6] 。66回のミッションをこなした[4] 。 モスクワ出身。クラスニイ・ルーチ(ロシア語版)(現ウクライナ)に亡くなる[7]。 主な搭乗機は、ヤコブレフYak-1(黄の44号機)とYak-1b(白の23号機)。
余談ですが、リーリャがロビーなどで歌う歌は「モスクワ郊外の夕べ」です。
ストーリー未登場キャラ
※第1~4章で登場しなかったキャラはこっち
ケントゥリオン
神秘学家の芸術作品。20世紀30年代から、計19年展示された。展示開始日は8月13日、夏。展示場所:アメリカ合衆国のラスベガスにて初公開され、後にヨーロッパ各地で活躍した。 |
ケントゥリオンは恐らくラスベガスの有名なマジシャン、「ジークフリート&ロイ」および飼っていた「ホワイトタイガー」がモチーフと見ています。
彼女のアルティメットがマジックモチーフなこと、髪と服が白黒でホワイトタイガーの色と同じ、更に属性が獣な事からの推察です。アルティメット選択時の発言「2名のラッキーゲスト」も、2人組のマジシャンであるジークフリート&ロイを指している可能性が高いです。
また展示年が1930年代とマジシャンの活動時期とは合いませんが、ラスベガスで賭博が合法化されたのが1931年3月19日なので、そこから来ていると思われます。
ジークフリート&ロイ(Siegfried & Roy)は、ドイツ系アメリカ人の奇術師かつエンターテイナーの2人組で、ホワイトライオンやホワイトタイガーと共に登場することで最もよく知られていた。構成メンバーは、ジークフリート・フィッシュバッカー(1939年6月13日 – 2021年1月13日)とロイ・ホーン(1944年10月3日 – 2020年5月8日)である。
1990年2月1日からホーンが怪我をして現役を終える2003年10月3日までに、この2人組が行ったショー (Siegfried & Roy at the Mirage Resort and Casino) は、ネバダ州ラスベガスで最も集客があったショーだと見なされている[3]。2004年8月から2005年5月まで、この2人はアニメ番組『アニマル天国は今日も晴れ』[注釈 1]の製作総指揮を務めた。
Wikipedia
またアルティメットから脱出王の異名を持つ「ハリ・フーディーニ」もちょっと考えたのですが、関連性が少ないのと年代も合わないため除外しました。
リー・アンアン
もうどう見てもアメリカ映画の「ゴーストバスターズ」ですね。近代科学を使った除霊や彼女の背負っているソウルキャッチャー、極めつけは肩のロゴマーク。ただそれ意外、名前や中国や九龍城砦の要素が不明です。知ってる人居たら教えてください;;
スキルを見る限り科学的な除霊意外にも御札や白百合も登場しているため、中国特有の霊媒師である道士やカトリックのエクソシストなど色々ごちゃまぜにしている模様。
ちなみに彼女の服に書いてある「發財(faat coi)」の意味は「財を成す」らしいです。
コーンブルメ
映画「善き人のためのソナタ」が元ネタ。名前はドイツの国花「ヤグルマギク」の意味で、彼女が持っている青い花がそれ。
映画内の設定が1984年の東ベルリン、国家保安省(シュタージ)や盗聴器による監視社会といった要素がコーンブルメと合致します。
映画自体は2006年と比較的最近で尚且つ評判も良いので、気になった方は視聴してみるのもいいかもしれません。
『善き人のためのソナタ』(よきひとのためのソナタ、独題: Das Leben der Anderen「他人の生活」)は、2006年のドイツ映画。 監督はフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、出演はウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホなど。
東ドイツのシュタージのエージェントを主人公にしたドラマで、当時の東ドイツが置かれていた監視社会の実像を克明に描いている。第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
Wikipediaより
ちなみに洞察2で登場するイラストで彼女が読んでいる本はベルトルト・ブレヒトの詩集であり、映画「善き人のためのソナタ」にも該当の本が登場します
ジョン・タイター
これはそのまま「ジョン・タイター」。2000年に突如としてインターネット上に現れ、2036年からやってきたと自称したタイムトラベラーの男性が元ネタです。リバースだとなぜか女性で登場しています。
ゲーム内で彼女が抱えているのは1975年に発売されたポータブルコンピューター「IBM5100」で、ジョン・タイターの目的はこのIBM5100を回収し未来へ持ち帰ることでした。
また日本でジョン・タイターと言えば「シュタインズ・ゲート」に登場することで有名なので、そこで覚えた方も多いのではないでしょうか。他にもドクターコショウやニキシー管時計など、シュタゲを彷彿とさせる要素が多いのは偶然ですかね。
ジョン・タイター(英: John Titor)とは、2000年にインターネット上に現れた、2036年からやってきたタイムトラベラーを自称する男性である。自分を1998年生まれだとした。しかしながら、未来の世界に関する説明に一貫性が無いため手の込んだ作り話であると考えられ、また2009年に個人的に調査を行っていた人物によってフロリダの弁護士の男性とその兄弟で計算機科学者の男性の2人が話の創作を行ったことを突き止めた[1]。加えて、話の創作に関わったという人物によれば何らかの目的のために行われた社会実験的な試みであった可能性が示された。
Wikipedia
ちなみに、ジョン・タイターより送られてきたこちらのメール
これは16進数による暗号で、unicodeで変換すると以下のようになります。
『49616D4A6F686E5469746F72546865616476656E74757265686173626567756E54696D6569737469636B696E67696E72657665727365』
→『I am John Titor The adventure has begun Time is ticking in reverse』
→『私はジョン・タイター。冒険は始まった。時間は逆行していく』
リサ&ルイス
リサ&ルイスは有名なホラー映画「シャイニング」に登場した双子がモチーフですね。ていうかそのまんま。印象的なシーンなのでシャイニングを知らない方でも双子だけは見たことあるかもしれません。
映画での名前はクレイディ姉妹となっておりゲームとは一致しませんが、リサ&ルイスは役者の名前であるルイーズとリサ・バーンズから来ています。
『シャイニング』(The Shining)は、スタンリー・キューブリックが製作・監督し、小説家のダイアン・ジョンソンと共同脚本を務めた、1980年公開のサイコロジカルホラー映画。原作は1977年に出版されたスティーヴン・キングの同名小説。
Wikipedia
ナイト
ナイトはシャルルマーニュ伝説に登場する騎士「ローラン(オルランド)」、またこれを題材としたイタロ・カルヴィーノの小説「不在の騎士」が元ネタです。
アルティメット「西暦778年」はローラン伯が死亡したとされる「ロンスヴォーの戦い」が起きた年であること、洞察2で登場する角笛がローランの歌に登場する「オリファン」と合致することからほぼ確実。携えている剣も有名な聖剣デュランダルだと思われます。
またナイトが鎧と剣のみなのは「不在の騎士」の主人公である中身のない騎士「アジルールフォ」から取っていると考えられます。
ただしローランとアジルルーフォは同一人物ではないため、ナイト=ローランorアジルルーフォという訳では無さそう。
ローラン(英: ローラン(Roland)、(仏: ロラン(Roland)、伊: オルランド(Orlando)、独: ローラント(Roland))は、中世・ルネサンス期の文学作品においてシャルルマーニュの聖騎士(パラディン)の筆頭として登場する人物。イタリア・フランスの武勲詩でも重要な活躍をする。12世紀始めに成立した『ローランの歌』はロンスヴォーの戦いにおけるローラン最後の戦いをテーマにした物語である。
Wikipedia
不在の騎士
勇猛果敢な騎士アジルールフォの甲冑の中は空っぽだった。騎士の資格を疑われて証をたてる旅に出た〈不在の騎士〉の奇想天外な冒険譚。
白水社
ピクルス
神秘主義者の芸術作品、1960年代に展示、4年間展示、10月27日秋生まれ。グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、グレーター・ロンドンにて展示 |
1966年3月に発生したリメカップ盗難事件でカップを発見した犬「ピクルス」が元ネタ。ゲームではThe ボーダーコリーといった見た目ですが、元ネタのピクルスは雑種だった模様です。(見た目はほぼ同じ)
スペルの名前や洞察2のイラストにサッカー要素が多く登場している事や、リメカップと見られるカップが描かれていることからも関連の深さが見て取れます。
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コメント一覧
こういう記事大好きです!
コンブの本が詩集なのは気付かなかった!
37や6などから成るアペイロス教団は教えの内容を踏まえるとおそらくピタゴラス教団が元ネタかと思うので情報提供です..!
教えだけでなく地理的にも近いです。