『The VAGRANT』レビュー – 全てのヴァニラウェア好きにオススメする話題作

ゲーム

Steamにて配信中の『The VAGRANT』

低価格ながらも高クオリティなゲーム体験ができるとあって、Steamでも【非常に好評】のレビューが多い本作。現在ウィンターセールで更に値引きされているため、是非一度プレイして頂きたい。

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ヴァニラウェア愛溢れるアクションゲーム

美しいグラフィックで描かれる過酷な世界

本作は主人公である『ヴィヴィアン』を操作し、様々な敵と戦っていく横スクロールアクション。

失踪した父を追いながら旅をするヴィヴィアンは旅の途中、乗っていた船が嵐に巻き込まれ沈没し、流れ着いた先で『ルシア』という娘を助けるところから物語が始まる。

Steamのゲーム概要にある通り、『ドラゴンズクラウン』や『オーディンスフィア』で有名な『ヴァニラウェア』をリスペクトして作られた作品だ。

大まかなゲームシステムやグラフィックなど、ほぼ全てが同メーカーの作品を参考に作られている。事前情報無しでプレイすれば間違いなく「ヴァニラウェアの新作?」と勘違いするだろう。

全てのグラフィックは手書き風のアートスタイルで、各キャラクターが生き生きと描かれている。ストーリー各所に散りばめられた一枚絵も素晴らしい。

モーション一つとってもハイクオリティで、ヴィヴィアンや精密に描かれた敵キャラ達が画面を縦横無尽に動き回る。

インディーズゲームといえば(モノによっては)中途半端にギスギスしたモーションや操作感なものもあるが、本作は非常になめらか且つ爽快感溢れるアクションを楽しめる。

序盤こそ動きに制約があるが、キャラクターを育成していけばその分アクションの幅が増える。簡単操作でスタイリッシュなコンボを繰り出すことが出来るようになるため、序盤さえクリアしてしまえば一気に楽しくなってくるだろう。

もちろん本作にも『食材』と『料理』が存在する。残念ながら食事シーンは無いが、どれも非常に美味しそう。道中の町や村、集落などにいる料理人から購入することでレシピが増え、キャンプで作成することができる。食事後はステータスアップのバフも付くため、キャンプについたらとりあえず食べると良いだろう。

サウンドに関しても『戦場のヴァルキュリア』シリーズで有名な崎元仁氏が率いるBasiscapeに依頼しているため、総じて高クオリティ。ボス曲なども秀逸で、より戦いを盛り上げてくれる。

個人的に高得点だったのが、登場する全ての女性がデカい点である。何がとは言わないが、『ドラゴンズクラウン』のソーサレス並にデカい

街中のモブキャラですらデカい

RPGらしい成長要素と、爽快感溢れるコンボアクション

本作は各種コントローラーに対応しており、なおかつコントローラーでの操作を推奨している。後述する成長要素で追加されていくコンボアクションが軸になっているため、キーボードではなかなか難しいだろう。私もXboxコントローラーでプレイした。

操作のレスポンスが非常に軽快なのも相まって、X→YやX→Y→Yといった操作で簡単に繰り出せる。各コンボもアビリティ画面でいつでも確認することが可能だ。

コンボ技いくつか存在するため、敵によって使い分けよう。複数ヒットのアビリティを取得した回転斬りがお手軽で強いので個人的にオススメ。

敵にトドメの一撃を与えた際に専用のエフェクトとサウンドが発生するが、これがまた一層バトルの爽快感を引き立てる。

またPRG要素として、自身のステータスを強化するアビリティや武具の強化・付呪などの成長要素も用意されている。新たなアビリティの取得や武具の強化は敵がドロップするマナで行えるため、じゃんじゃん取得していこう。

ただし一部のアビリティは専用アイテムを拾わないと取得できない。これらのアイテムはボス報酬や隠し部屋の宝箱から拾うことが出来る。そのため、マップの隅々まで探索する必要が出てくるのだ。

特に隠し部屋はマップに道筋の表示が無く、近づくことでしか通り道を発見できないため、ついつい行き止まりやフィールドの端っこなどを注意深く探索してしまう。

また強攻撃を使ったコンボ技とは別にRage(MPみたいなもの)を消費して発動するスキルも存在する。こちらも専用アイテムを拾う事によって習得できる。

各スキルは4つのボタンの組み合わせから選びセットする事ができるため、自分の使いやすいようにカスタマイズが可能だ。

十分なやりこみ要素

各ボスを倒した後は、ボス部屋前に『次元の狭間』と呼ばれる特殊ステージが解放される。次元の狭間の中では強敵が待ち構えており、クリアすることで豪華な報酬を受け取ることが出来る。

1つだけ乗り込んでみたが、平然とボスが2体同時に出てきて笑った。十分成長していたためなんとか倒すことが出来たが、これが各難易度で用意されてるとなると、かなりのやりごたえである。

 

また倒した敵を記録する『モンスター図鑑』も用意されており、設定やバックストーリーを楽しめる。ダンジョンの各所に配置された会話可能なNPCからも何度も話しかけることによってバックストーリーを聴くことができるため、合わせて確認してみるといいだろう。

個人的には敵の全体像をじっくり見る機能が欲しかった。ボスもそれぞれ凝ったビジュアルをしているだけに残念。是非自分の目で確かめてほしい。

こちらの攻撃が通じず、逃げ回らなければならないボスも。

念の為解説しておくと、本作はデフォルトで完全日本語化されている。直訳のためおかしな文章もあるが、意味がわからないような箇所は見受けられなかった。

また、一部ではあるが日本語ボイスも含まれている。声優の詳細は不明だが、流暢な日本語なので特に違和感なく楽しめた。特にボスがよく喋る。

フード姿が可愛い

なお、ページトップのSteamバナーを見れば気づくかと思うが、本作は通常価格410円という超低価格設定になっている。ウィンターセールが行われているということもあって164円で購入したが、正直一般的なゲームのフルプライスでも十分すぎるレベルの作品だ。割引で購入したのがかえって申し訳ない。

プレイする前は価格的な面でも期待値としてはそこまで高くなかったのだが、いい意味で裏切られた。むしろこの値段で大丈夫なのか心配。一桁間違えてはいないだろうか。

このクオリティのゲームをこの値段で楽しめるとあっては、買わない理由は無いだろう。ヴァニラウェア好きであれば確実にオススメできる作品である。

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