通勤通学中の暇つぶしにオススメな低価格アプリゲームをオススメするコーナー、第二回です。
今回はFantaBlade NetworkからPCやAndroid等で配信中のゲーム『ICEY』をご紹介しましょう
ICEYはSteamでもリリースされており高評価が多かったため気にしてはいたのですが、日本語が実装されていなかったので手を出していませんでした。
最近になって日本語・日本語音声に対応し、不自由なくプレイできます。ローカライズ特有のおかしな日本語も殆どありません。
また、東京ゲームショウ2016ではベストインディーゲームにもノミネートされ、その人気の高さが伺えますね。
高評価の理由はほぼナレーション(CV:下野紘)によるメタ発言による所が大きいので、その点で好きか嫌いかはっきり分かれる作品だと思います。
今回は電車の中でもプレイできるように、Android版をレビューしていきましょう。
草木に彩られた無人の世界
ICEYは『ユダ』に破壊された近未来の世界が舞台になっており、廃墟を背景に物語が進んでいきます。
草木に覆われた街や破壊された地下鉄、下水道など、廃墟好きにはたまらないロケーションばかりです。
また敵キャラクターはすべて機械で、人の形をしているものはICEY(主人公)以外ほとんど登場しません。
廃墟と機械(生命体)。まるでNier:Automataのような世界観が個人的に好感触。
ストーリー自体は2時間程度で終わりますが、マルチエンディングを採用しているためボリュームとしてはもう少しあります。
最初に難易度を選べますし、道中には分かれ道や隠された要素もあるので2周目以降も問題なく楽しめるでしょう。
良い意味でオーソドックスな戦闘スタイル
パッと見てわかるように、全体としてはわりとよくある横スクロールアクションです。
コントローラーも常に画面上に表示されており、一般的なスマホのゲームと同じような感覚で操作できます。
正直スマホのアクションは操作しづらくて苦手です。。。慣れてる人には問題ないと思います。
モーションのクオリティやスピード感が素晴らしく、ダッシュとカウンターを駆使して敵をバッタバッタとなぎ倒す快感はなかなかのものです。
ダッシュは何回か連続で繰り出せるため、マップを縦横無尽に駆け回ることができます。
敵の攻撃に合わせてダッシュをすることでカウンター攻撃を繰り出したりもできるので、更にスピード感のある戦いが楽しめます。
また、HPを消費しつつ強力な攻撃を繰り出すことが可能で、自身のHPを管理しながら戦う必要が出てきます。
その場合は肉を切らせて骨を断つ戦い方を強いられることになりますが、これが非常に楽しい。
ダッシュで回避しつつカウンター攻撃を決めるも良し、お互いのHPを削りながらの熱い殴り合いを展開するも良し。敵に合わせて使い分けていきましょう。
マップの各所には拾ったお金を使ってスキルを強化できるポイントが設置されているため、敵の強さに合わせて自身を強化する事が可能です。
敵が硬いなーと思って強化してみたら案外簡単に勝てるようになった、といった事が多いので積極的に強化していきましょう。
アクションが苦手な方にも嬉しい点ですね。
メタ発言満載のナレーション
本作の大きな特徴として、第四の壁を超えて自由な発言をするナレーションがあります。
『進撃の巨人』のコニー役などで有名な下野紘さんが戦闘時以外ひたすら喋り倒しています。
ナレーション以外にボイスは殆どありません。ほぼ下野紘さんで構成されております。
このナレーション、基本的には「ICEYはユダを倒すため、矢印に沿って進む事にした」といった発言がメインですが、指示を無視したり、下手なプレイをするとプレイヤーにツッコミが入ります。
というか「矢印に沿って進めよ!絶対だぞ!」ってもうそれ絶対フリですよね。反対に進むしかないですよね。
その結果指示が来るたびに反する行動を取りたくなり、その都度怒られます。最早下野紘に怒られるためのゲームといっても過言ではありません。
無視し続ける事によって怒られたり呆れらたり、ゲーム作りの大変さを延々と力説されたりもしますし、ついには作りかけのマップに迷い込んでしまったり、作者が作った別ゲーをやらされる羽目になります。
ゲーム的なメタ演出も大量に散りばめらているため、個人的にはストーリーよりもメタ発言を聞いている時が圧倒的に楽しい時間でした。
総評
以上、『ICEY』の大まかなご紹介でした。
良くも悪くもナレーションによるメタ発言と演出が大きいゲームなので、その点で好き嫌いが大きく分かれるかと思います。
個人的にはかなりストライクな作品でしたが、「ナレーションがスベってて聞くに堪えない」といったレビューもありますので一概にオススメとは言えないでしょう。
ですがスタイリッシュアクションが好きでメタ発言でクスッと出来る方にはイチオシです。
ナレーションには字幕がついていますが、やはり下野紘さんの演技が素晴らしすぎるので是非イヤホンなどをしてプレイしていただければと思います。
コメント