スマートスピーカーといえば、「GoogleHome」を始め「Amazon Echo」や「LINE Cova Wave」など、今ではすっかり有名な存在になってきました。CMも放映されているので、存在くらいは知っている方も多いのではないでしょうか。
斯く言う私も出だしの頃に「GoogleHome」を購入した一人です。なんだかんだもう1年くらいになるので、どんな感じでに使ってきたかなどお話したいと思います。
GoogleHomeを1年間使ってみた結果
結局GoogleHomeは使っているのか?
使っています。主に目覚まし、たまにスピーカーとして。購入当初はそりゃもう頑張って色々と試しましたが、ある時「これって自分でやったほうがよくないか?」と気づいてからはすっかり音の出る置物と化してしまいました。
もちろん「OKグーグル」と声を掛けるだけで答えてくれるのは便利ですが、調べ物は音声だけでは分かりづらいし、ニュースを聞こうにも頭から延々と流してくるので、特に興味のないニュースばかり聞く羽目になる。最近ではもう天気を尋ねるくらいしかしていません。
ただ、目覚ましは圧倒的に便利。「明日何時に起こして!」とだけ伝えればその通り設定してくれるので、シンプルで非常に使い勝手がいい。特に私の場合はベッドで横になってから目覚ましをかけることが多いので、目を瞑りながらすぐ設定できる「GoogleHome」は非常に重宝しています。
目覚ましの次に利用しているのがスピーカー機能。シングルスピーカーながら音質がそれなりに良く、背面側にウーファーがついているので低音もバッチリ。GooglePlayを利用して再生しており、「洋楽流して」と指示すると時間に合わせた曲をチョイスしてくれたりと案外高機能なんです。部屋で流し聞きしていいなと思った曲は「この曲好き」と言えばお気に入りのプレイリストに入れてくれるので、通勤時などで気軽に聞き直すことができます。この機能が便利すぎて、「GoogleHome」を購入してから音楽はすべて「GooglePlay」を利用して聴いています。Bluetooth接続せずに音楽を流してもらう機能は「GooglePlay」(または他の有料サービス)を契約しないと利用できない機能のため、購入当初は月額か~とちょっと不満でしたが、今ではすっかり満足しています。
1年経ったが未だに使いこなしてはいない
それはもう多機能なGoogleHomeですが、正直なところ未だに使いこなしてはいません。何故かと言うと、スマートスピーカーに日本の住環境が追いついていないためです。うちもそうです。
「GoogleHome」のウリ文句として天気を聞けたりニュースを聞けたりするのはわかります。使う人は使っていることでしょう。ですが、「GoogleHome」からテレビでNetflixを再生したり、家電の操作をしている人はどれくらいいるのでしょうか?今はもうスマートスピーカーに対応した家電が多く出回っていますが、「GoogleHome」のためにわざわざ家電を買い換える人はそんなに多くない筈です。
もちろん私もスマートスピーカー環境に追いつこうと努力し、結果として「Nature Remo」の購入まで至り、部屋に元からあったエアコンを接続し操作できるところまで行きました。しかし、去年の回線切替時にその設定が吹っ飛んで以来、再設定が面倒で放置したままになっています。Remoも箱に仕舞ったままの状態です・・・。(ツール自体はとても素晴らしいものでした)
「Nature Remo」のような外部ツールを使えば今使っている家電でもスマートスピーカーへの対応は可能です。ですが、対応させるにはそれ相応のツールと手間が必要となります。そのツールを揃える代金と手間を消費してまで、スマートスピーカーに対応する環境を作り上げる人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?面倒な設定をクリアしてまで使おうとする人が、果たしているのでしょうか?
そういった条件から、私は「GoogleHome」を使いこなした、と思ったことはありません。恐らく、満足に使いこなしている人もほとんどいないでしょう。
スマートスピーカーは買うべきなのか?
実際に買うか買わないかはご自分の判断に任せますが、ちょっと面白そうだからといって買うべきではないことは確かです。もちろん便利な部分は沢山ありますし、ありがたいと思ったことは多数あります。目覚ましとして、ワイヤレススピーカーとしてみればかなり高いクオリティを誇ります。ですが、目覚ましは目覚まし、ワイヤレススピーカーはワイヤレススピーカーなのです。それらは「スマートスピーカー」ではありません。
あなたがもし「スマートスピーカー」を求めている場合、おすすめはしません。ですが、「ワイヤレススピーカー」や「目覚まし(時計ではない)」をお求めの場合、「GoogleHome」は両方の需要を満たした商品となるでしょう。なにせ、声を掛けるだけで両方の機能を十分発揮してくれるのですから。
もちろん、あなたの家にある家電の大多数がスマートスピーカーに対応している場合、買わない理由はありません。ぜひAIアシストのある快適な生活を送ってください。朝起きて声をかければ電気が付きますし、エアコンだって稼働します。テレビだって思いのまま。素晴らしい。
ですが、(何度も言いますが)日本の居住環境でそこまで整っている家はまだほとんどありません。スマートスピーカーの購入を検討する際は、ぜひ、今後の家電環境も考慮して検討してみてください。
結局の所
これまで色々文句を言ってきましたが、「GoogleHome」はスマートスピーカーとして非常にクオリティの高い商品です。買うか買わないかで言われたら、買いです。ただ、注意点が多いという事だけなのです。現に今だって「洋楽かけて」と声をかけて再生された洋楽バラードのプレイリストを聞きながらキーボードを叩いていますし、明日の朝だってきっと「GoogleHome」のアラームで起きることでしょう。
私が言いたいのは、「過度な期待をせずにスマートスピーカーを買ってほしい」ということです。決して安い買い物ではないので(高くもないけど)、自分がスマートスピーカーに求める要素を考えつつ、検討してみてください。
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